内科と小児科の違いと働くメリット

病院における看護師の役割は、勤務する診療科によって大きく異なる。中でも、通常とは異なる働き方をするのが小児科だ。小児科とは文字通り、15歳前後までの子どもを対象とした診療科のことをいう。他の診療科との大きな違いが業務内容の多さだ。病院の看護師は専門の医師が行う医療行為のサポートや受付をはじめとした事務作業が基本となる。小児科では、これらの基本業務に加えて子どものケア、付き添いの保護者への説明の補足なども行わなければならない。

小児科の看護師には、他にはないメリットもある。その一つがスキルの向上だ。病気の中には風邪など年齢や性別に関係なく発症するものだけでなく、幼少期にしか発症しない特殊な種類も少なくない。通常の内科では対応することが殆どない特殊な病気の診療や治療に関わることで、幅広い知識を身に付けられる。看護師としてキャリアアップを目指している人にとって、この点は大きなメリットだろう。前述したように、小児科は年齢が限定されているため、常に子どもと接することができる。仕事を通して様々なタイプの子どもと触れ合えるのも小児科ならではの魅力だ。

給料をはじめとした福利厚生は、仕事をする上で重要なポイントとして挙げられる。キャリアや年齢による若干の違いはあるが、平均月収30万円弱、年収にして450万円前後と比較的高めに設定されているのが特徴だ。小児科は個人で開業する医師もたくさんいることから、勤務地を選びやすい点もメリットとして挙げられる。